明治～大正の南画家。豊後国竹田生。国学者田近陽一郎の次男。名は岩彦。字は無逸、士静。竹邨は号、別号に一楽荘、白砂園、碧玲瓏居など。初め郷土の画家淵野桂僊（藤野桂僊）に南画を学び、のち京都に出て京都画学校において田能村直入に入門。小室翠雲・山田介堂らと日本南画院を創立し、大正期南画壇の発展に尽力した。大正11年(1922)歿、59歳。