【喜田華堂】
幕末～明治の画家。美濃生。名は景静。字は伯寿。別号に竹石居、半舟翁など。名古屋における岸派の祖。京都に出て岸派の岸駒、岸岱に学ぶ。嘉永年間に名古屋広井水車町で開業し評判となり、尾張名古屋藩に招かれて御用絵師となった。明治12年(1879)歿、68歳。

【八田知紀】
幕末～明治の歌人。薩摩鹿児島藩士。幼名は彦太郎。通称は喜左衛門。号は桃岡。京都蔵役人として上京した際、和歌を香川景樹に学んで桂園派歌人として名をなした。島津貞姫入輿に従って近衛家に仕え、明治維新後は宮内省歌道御用掛を務めた。門下に高崎正風らがいる。著書に家集『しのぶ草』など。明治6年(1873)歿、75歳。