- 作品番号
- 20094
- 作者
- 作品名
- 消息三紙合装
- 作品詳細
①久坂玄瑞筆今様
「紀の河の 水鳥の たちの
なげきに たびごろも あかつき
くらき むらしぐれ 涙としぼる
袖なれ
大内は いづこ 見も分かず
駒さへさすが いばへけり へだての
雲と 鴨河に のぼるさ
ぎりぞ かなしけれ
みはうきふねの うきしづみ
あかしのうらの たびまくら
都はいづこ しらなみの ちゞに
くだくる おもひなれ」②久坂玄瑞書簡
「先日攘夷期限
御決定之事御伺願
ニ相成候御書願并
御刎紙御借用被
仰付候ハヾ難有奉存候
急ニ拝見仕度奉
存候草々 頓首
十七日邨田様 久坂
用事」③入江九一(杉蔵)書簡
「清室高情如何過日ハ艸門
御過行誠ニ本望ニ御座候
扨舎弟帰来京師之事
別帋之通御ざ候此度者
伝之助可称候遺憾無已候
然ルニ百敗不可屈候新年
ニなり候ハヾまた策も可有之候絶而
不可労高情候徳氏来り善悪
不能縷々候年明ケ候ハヾ千吉郎
清室窺セ可申候 頓首
杉蔵敬白
十二月廿八日」紙本 箱入 ①29.5×16.5 ②29.5× 14.5 ③23×16 39×115cm 少虫穴・少傷ミ 三浦次忠旧蔵
- 略歴
【久坂玄瑞】
幕末の長州藩士。名は通武・義助。字は実甫、号江月斎、変名松野三平。藩医の家に生まれ、藩校明倫館に学び、吉田松陰門下となる。松下村塾で高杉晋作と共に双璧と称された。江戸・京都を行き来し、同志と尊王攘夷論を唱え、英国公使館焼打ち・下関外国船砲撃等、攘夷活動の先鋒として活躍。禁門の変で敗れ、自決。元治元年(1864)歿、25歳。【入江九一】
幕末の長州藩士。諱は弘致、弘毅。通称は万吉、杉蔵、九一。字は子遠。別名に河島小太郎。野村嘉伝次の子で野村靖の兄。足軽の家に生まれて吉田松陰の松下村塾に入門し、尊王攘夷運動に奔走。高杉晋作、久坂玄瑞、吉田棯麿とともに松下村塾の四天王ともいわれる。奇兵隊設立に加わり、禁門の変では参謀として参戦し重傷を負って自刃した。元治元年(1864)歿、28歳。- 価格(日本円)
- 売約済
- Item number
- 20094
- Artist
- Title
- Calligraphy
- Caption
- ink on paper
- Price(JPY)
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