建築家、実業家。米国カンザス州生。明治38年、英語教師として滋賀県近江八幡へ来日。その後京都で建築設計監督事務所を設立し、県内や関西を中心に教会、学校、邸宅など様々な建物を手がけた。一柳末徳子爵の令嬢満喜子を妻とし、昭和16年日本に帰化。一柳米来留と名乗った。近江兄弟社創立者の一人として実業家としての面ももち、学校や病院の経営、薬品販売などキリスト教精神に基づいた社会事業を展開した。太平洋戦争終戦直後には連合国軍総司令官ダグラス・マッカーサーと近衛文麿との仲介工作に尽力した。昭和39年(1964)歿、83歳。