江戸中期～後期の俳人。越後生。家号は橘屋、名は泰雄、通称は左門。別号に如翠。良寛の父。旧与板町上町の庄屋・新木家に生まれ、のち越後出雲崎の名主山本家(橘屋)の養子となる。俳諧は近青庵北瞑に師事し、久村暁台とも親交があった。その才により、北越蕉風の祖と仰がれた。国学にも通じて勤王の志が厚く、勤王論『天真録』を著した。寛政7年(1795)京都桂川にて投身自殺、60才。