Calligraphies/Before the Meiji Restoration (-1868)
Omura Masujirou / Letter
- 作品番号
- 18047
- 作者
- 作品名
- 消息
- 作品詳細
「北陸道惣督様御
事下参謀候御懸
念相成御進軍被成
候而ㇵ如何ト御申越
相成候ㇵゝ可然哉
余り御書面ニ而御迫り
被遊候而ㇵ惣督
様ニも御激し被成
急ニ御進発候而ㇵ
今日申上候通り却而
不可就哉ニ存候何
卒御風諫の
御書被遣度奉存候
〇寅の門外勘定屋敷
之恨ㇵ今日□水より
申出候書付ニ盤無
之候間右ㇵ後之節
無之事ト奉存候上 益次郎拝
〔訳文〕
北陸道総督様の事、参謀を遣されました。御懸念なされ御進軍なされてはどうかと言って来られたのですが、どうでしょうか。こちらからあまり御書面でせかすと、総督様も激昂して急に御進軍なされ、今日申上げたように、却って事もならないのではないでしょうか。何卒、遠回しに諫める書状を遣わしていただく存じます。
〇虎ノ門外の勘定奉行屋敷の恨みは□水より言ってまいりました。書付けたわけではないので、この事は後には知られないことです。
進上 益次郎拝」紙本 箱入 59×18.5 63×111.5cm
- 略歴
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幕末の兵学者、医師。周防国生。本姓は村田。名は永敏。通称は惣太郎、蔵六。号は亮庵または良庵。大坂の緒方洪庵の適塾で蘭学と医学を学んだ。兵学を修めて宇和島藩御雇となったのち、藩主伊達宗城の推挙で幕府の蕃書調所に仕えた。万延元年からは長州藩の兵制改革に尽力し、長州征討と戊辰戦争ですぐれた軍事指揮を執った。明治維新後は新政府の兵部大輔となり近代兵制確立に務めるも、反対派浪士に襲われて死亡した。維新の十傑の一人。明治軍制の創設者ともいわれる。明治2年(1869)歿、46歳。
- 価格(日本円)
- 1,200,000
- Item number
- 18047
- Artist
- Title
- Letter
- Caption
- Materials : ink on paper
wooden boxed
Size : W 59 × H 18.5 cm (Image) ・ W 63 × H 111.5 cm (Mount) - Price(JPY)
- 1,200,000