Calligraphies/Before the Meiji Restoration (-1868)
Yagyu Munenori / Letter
- 作品番号
- 16049
- 作者
- 作品名
- 七月十四日付黒田忠之宛消息
- 作品詳細
貴札忝存候如御意 公方様
御機嫌能被成御入洛目出
度奉存候殊轉多索麺曲物ニ
串蚫一折諸白樽二送被下候
別而閲次第ニ奉存候何様 以
貴面御礼可申上候恐惶謹言七月十四日 (花押)
柳生但馬守
松平右衛門尉(ママ)左様 貴報 宗矩[読み]
貴(き)札(さつ)忝(かたじけな)く存じ候。御意の如く、公方(くぼう)様
御機嫌(ごきげん)能(よ)く御入洛成(な)され目(め)出(で)
たく存じ奉り候。殊(こと)に転(うた)た多くの索麺(そうめん)曲物(わげもの)二つ、
串蚫(くしあわび)一(ひと)折(おり)、諸白(もろはく)樽二つ送り下され候。
別(べっ)して閲(けみ)し次第に存じ奉り候。何様(なにさま)、
貴面を以て御礼申し上ぐべく候。恐惶謹言。[訳文]
お手紙忝く存じます。おっしゃる通り、公方様は御機嫌よく京へお入りになり、目出度く存じます。とり分け、いよいよ素麺は曲物に二つ、串鮑は一折り、諸白は樽二つと多くの贈り物を頂きました。これは特に目にしたものを順に言ったまでで、またお会いしお礼を申したいと思います。恐惶謹言。[注]
・柳生宗矩(一五七一―一六四六)徳川家剣道指南役。柳生新陰流の祖。初代大目付となり、その後、柳生藩初代藩主となった。
・松平右衛門佐 黒田忠之(一六〇二―一六五四)のこと。福岡藩初代藩主。黒田長政の子。紙本 箱入 48×32 59×121.5cm 本紙少オレ
- 略歴
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江戸初期の大名・剣術家。大和国生。号に如雲。柳生新陰派当主。剣術家柳生宗厳の子。大和柳生藩初代藩主。徳川家忠・家光の兵法指南役。徳川家康に召されて仕官。沢庵宗彭とも親交深かった。「活人剣」「剣禅一致」など後世の武道に大きな影響を与えた。著述に『兵法家伝書』。正保3年(1646)殁、76歳。
- 価格(日本円)
- 売約済
- Item number
- 16049
- Artist
- Title
- Letter
- Caption
- ink on paper
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