江戸中期～後期の大名。第5代伊勢長島藩主。江戸生。名は正賢。字は君選。号は雪斎、玉園、蕉亭、巣丘山人など。従五位下河内守。第4代藩主増山正贇の長男。書画に長けた文人大名として「雪斎」の号で知られる。趙陶斎から唐様の書を、木村蒹葭堂から画を学ぶ。また清の沈南蘋に私淑し、山水人物から花卉草虫に至るまで数多くのすぐれた作品を残した。一方で学も好み、大坂から十時梅厓を藩儒に招いて藩校文礼館を創設。ほか春木南湖ら多くの文化人を登用し、文治の発展に尽力した。文政2年（1819）歿、66歳。